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カテゴリー「心理テスト 」の記事

心理テストの原則

心理テストの利用の大前提は、その結果が被検者(検査を受ける人)の一部を見るということで、あくまでも参考意見ということです。
しかし、心理テストではないですが血液型占いをはじめ、エニアグラムやMBTIなどによるパターン分けをして、自分や他者に対する適応をアドバイスするというものが、最近個人的に目に付くようになってきました。このようなことが浸透していくと、「僕はB型だから、しょうがないの」とか「私は○タイプだから、あの人とはあまり合わないの」なとど、自分の性格や行動を理屈づけし、自分自身での変化を抑制していくと予想されます。

テストなどによって自分の性格が明らかにされた学生の例として、ある本に述べられていました。

学生さんたちに、「自分の性格の問題点をどうするか」と聞いてみたところ、かなり多くの人が「性格だからしかたがない」、「生まれつきの性格だから」とか、「自分の性格とうまくつきあう方法を考える」といった消極的な考えをもっていることがわかりました。「努力して変える」とか「そのうち変わるだろう」というような考えは少数派でした。

また、次のようなことも紹介されています。

環境が変化した時に性格テストの結果がほとんど予測力をもたないということは多くの科学的研究から証明されており、ほとんどの心理学者がそのことを認めています。

心理テストなどによって、自分のアイデンティティが確立されたような気になり、なんとなくわかったつもりになれるのが心理テストの恐い点だと言えます。自分で変わろうとすれば、人はいくらでも変われます。どうか、枠にはめ込まず、いろいろな自分を試していただきたいです。
相手に変化を求めるのではなく、自分で変化すること、そしてそれを実行することがカウンセリングを学んだ人の最初の成果になると思います。

(おなけん)

心理テスト 18

さぁ、今日でいよいよ心理テストについても終わりです。年末年始で勉強をしようと思っている方も多いと思います。あれこれ手を出さず、今、手元にあるものをしっかりとマスターするようにしましょうね。

さて、今日はバウムテストとPFスタディ、そしておまけでTATも確認しておきましょう。

●バウムテスト

スイスのコッホによって公刊された、画用紙に樹木を描かせるパーソナリティ検査。検査の実施方法が比較的簡単であることから、低年齢にも実用的であり、病院や児童相談所などでも利用されています。ただし、解釈にはそれなりの理論的知識と訓練が必要です。

所要時間は5~30分程度で、適用年齢は3歳以上です。

●PFスタディ

これはローゼンツヴァイクによって開発された、9つの反応型に分類してパーソナリティを把握する検査です。24の日常で起こる欲求不満の場面を描いた絵を見て、受検者がそれに回答する形で言葉を書き込み、この応答の反応から欲求不満に対する反応の3種類の型と方向との組み合わせによる9つの反応型に分類して、人格の傾向を明らかにするものです。使用するには実施法、評点法、整理法および診断解釈法に習熟していなければなりません。

所要時間は15~20分程度で、適用年齢は15歳以上(成人用)です。

●TAT

アメリカのモーガンとマレーによって開発された、ある場面・情景を描いた29枚の絵と1枚の白紙図版から構成され、それらに対してつくられる空想的な物語の内容から人格の特徴を明らかにしようとするテストです。絵画・主題統覚検査と呼ばれることもあります。

所要時間は1枚につき5~10分程度。全体として1~2時間。適用年齢は15~16歳以上です。

今年も1年お付き合いいただきありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。(玲)

心理テスト 17

来週はクリスマスですね。

みなさんはもうクリスマスの準備はされましたか?

さて、今日は投影法「ロールシャッハテスト」の紹介です。

このテストはスイスの精神科医ロールシャッハによって創案された、インクのしみを視覚刺激として提示し、「何に見えるか」受検者に聞いて、その見方からパーソナリティを把握しようとする検査です。ロールシャッハの解釈の仕方にはいくつかあり、日本では片口式が主流です。所要時間は50分くらいですが個人差があります。また、適用年齢はふつうに言語コミュニケーションがとれる年齢以上です。

(玲)

心理テスト 16

今日から投影法のテストについて確認していきます。

まずはSCTです。これは文章完成法検査ともいわれ、「私を不安にするのは」「もし私の父が」「私の職場では」というような未完成の文章を刺激材料として提示し、その文章から受検者が連想したことを自由に記入して文章を完成させ、そこから受検者のパーソナリティを推論するというテストです。

正式名称はSentence Completion Testです。留意点としては、言語を用いるため、文章を完成できる能力をもっている者にのみ使用するということ。所要時間は約50分。適用年齢は15歳以上です。

さて、話は変わりますが、昨日インターネットのニュースに「帰宅拒否症は働き盛りの軽症うつ病」という記事がありました。チェックリストが掲載されていましたのでご紹介します。

気分転換に、趣味やスポーツをするということも大切ですね。ちなみに私は講義をするのが趣味ではありません(笑)

最近、趣味でオーランド旅行のブログをはじめましたので、よろしければ息抜きにご覧ください。あ、ディズニーフリークなわけではありません。オーランド好きなだけですよ♪

(玲)

【「帰宅拒否症」チェックリスト】

 (1)仕事だけが生きがいだ

 (2)仕事がうまくいっていない

 (3)生真面目で要領が悪い

 (4)小心なため、もめごとが嫌い

 (5)特定なことに恐怖心を持ちやすい

 (6)趣味もなく、スポーツもしない

 (7)出世が止まり、給料があがらない

 (8)妻が出世や収入についてうるさい

 (9)妻は出勤時に見送らない

 (10)妻や家族との会話が乏しい

 (11)妻が健康管理にうるさい

 (12)子供に受験生がいる

 (13)子供に勉強を教えるように強いられる

 (14)子供にバカにされている

 (15)家では居場所がなく、気が休まらない

 (16)家庭の中で無視されている

 (17)社宅住まいである

 (18)なにかと近所と比較される

 (19)いつも小遣いに困っている

 (20)財布のヒモは妻が握っている

 *初台関谷クリニック・関谷透院長作成

心理テスト 15

早いもので12月ですね。来月には試験を控えていらっしゃる方、だんだん焦ってきていませんか?

この時期にがんばり過ぎると、あと50日持ちませんからセルフコントロールしてくださいね。

さて、今日はMMPIというテストについてです。Minnesota Multiphasic Personality Inventoryが正式名称です。ハザウェイとマッキンリーによって精神医学的診断の客観化のために開発されたパーソナリティ検査です。MMPIは550個の質問項目から構成されていることは覚えておきましょう。所要時間は40分~80分、適用年齢は15歳以上。

注意事項として、MMPIの査定目的にふさわしい人格・行動特徴を推論、解釈するためには、心理学専攻の大学院水準の知識を備えているうえで、MMPIについての知識が不可欠です。

(玲)

心理テスト 14

質問紙法テストの紹介もあと2つで終わりです。

今日は「POMS」というテストについてです。

Profile of Mood Statesが正式名称です。気分(軽うつ状態)を評価する検査です。1950年代にアメリカのマックネア(Mcnair,L.)らによって研究開発され、全世界で利用されています。日本版POMSは1994年に公刊されました。緊張-不安、抑うつ-落ち込み、怒り-敵意、活気、疲労、混乱の6つの気分因子を同時に評価できるところに特徴があります。

質問項目は65問で5段階で回答します。所要時間は10分程度、採点は5分程度。適用年齢は15歳以上です。

なお、POMSは、コンピュータ採点も可能で、受検者の負担を減らした質問項目が30問の短縮版や、Web上でも受検できるWeb版POMSもあり、職場でのスクリーニング、健康維持・メンタルヘルスの改善、医療機関での治療方針、カウンセリング場面、運動やリラクセーション、スポーツトレーニングの効果測定など、幅広く利用されているので、受検された方もいらっしゃるかもしれませんね。

(玲)

心理テスト 13

今日はSDSという心理テストについてです。

Self-rating Depression Scaleというのが正式名称。

自己評価式抑うつ尺度です。ツアン(Zang,W.W.)により1965年に開発されました。20項目の質問により構成されており、うつ状態に起こりがちな反応である憂うつ、不眠、食欲や将来の希望の有無、充実感などがある。精神保健のためのスクリーニング検査などに利用されています。所要時間は約15分で適用年齢は18歳以上となります。

(玲)

心理テスト 12

すっかり冬らしい肌寒い気温になってしまいましたね。皆さんは風邪をひかれていませんか?私は、だいぶ怪しいです(笑)。本業の会社のスタッフも風邪をひいているので、用心しなければ。

さて、心理テストですが、今日は「EPPS」です。Edwards Personal Preference Scheduleが正式名称です。マレーの欲求ー圧力理論に基づいて、エドワーズによって開発された検査です。日本版のEPPSは1970年に公刊されています。この検査はマレーの欲求表に基づいて想定された15の特性の強さの程度を測定します。測定される特性は、行動との関連を考えるうえで有用とされています。いわゆる性格の正常、異常を診断するものではありませんので、ご注意ください。検査結果はパーセンタイルによってプロフィール化され、欲求全体からの相対的な高低が示されます。所要時間は約30分で、高校生用と大学生以上の2種類があります。学生相談やキャリアガイダンス、キャリアカウンセリングで利用されています。

(玲)

心理テスト 11

早いものでもう11月ですね。紅葉も徐々に始まっていまっすね。みなさん風邪を引かないように気をつけましょうね。

さて、今日ご紹介する心理テストですが、正直これについては私もあまり詳しくありません。「NEO-PI-R」というテストです。今回のテキストから掲載されるようになりました。コスタとマックレーによって開発が始まった5因子特性理論を基にした質問紙法パーソナリティ検査です。1990年には、現在のNEO-PI-Rとその短縮版であるNEO-FFIが完成し、日本でも青年群に老年群も加えて標準化され、1998年に日本版NEO-PI-Rとして公刊されました。

個人でも集団でも実施は可能で、通常、所要時間は30~40分程度。適用年齢は大学生以上。原版は、おもにパーソナリティ研究、カウンセリング、キャリア・カウンセリング、産業、教育分野で広く使用されていて、特にDSM-IVの人格障害への5因子モデルの適用に関する研究や実践例が報告されているそうです。

(玲)

心理テスト 10

今日は、TEGについてです。

これはTokyo University Egogramの略です。交流分析の理論に基づいて、1970年代の初めに、デュセイらが開発したエゴグラムをもとに、東京大学診療内科によって因子分析による質問項目の選定と標準化尺度を用いて開発されたエゴグラム検査用紙です。

エゴグラムについては、各自「交流分析」で確認してくださいね。

エゴグラムで思考・感情・行動のパターンを知ることにより、自分自身への気づきを喚起し、人とのコミュニケーションの取り方の偏りや歪みを知って、交流パターンを修正するきっかけとすることができます。

交流分析の特徴として、意識的な自己選択の結果が自己成長へとつながると考えられていて、自分の自我状態(エゴグラム)パターンを変えることも変えないことも自分で決めることが重要とされています。テストの所要時間は15分程度、適用年齢は15歳以上です。

(玲)

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