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カテゴリー「システム思考」の記事

システム思考④

システム思考の四つ目のポイントは「身近なところからの積上げでものを見ることはしないということ」。

1本1本の木を見て、数をかぞえてからでないと、森を論じることをしないというのが積上げ志向であり、経験主義です。「経験の積重ね」はたいせつなことですが、それにとらわれて、その経験の範囲でしかものを見ないのであれば、環境変化の先取り思考は不可能です。積上げ志向は、動向論的、単純投射思考と同じことになります。環境情報を敏感にキャッチし、大局的見地から全体目標をたて、それを各部分へ副次的に割り当て、機能分化、役割分担させてゆくことが大事なのです。

問題構造学入門』より

システム思考③

システム思考の三つ目のポイントは「重点主義」。

これは全体重視ということと一見矛盾するような感じを与えるかもしれません。しかし。よく考えてみると、何が重点かが分かるためには、全体を見わたす必要があるということです。庭園の場合も、かならずポイントというものがあります。そのポイントとなる部分を中心に、他の要素が関連配置されているわけです。

名人といわれる人は、なんの変哲もない自然石、自然木の配置のしかたによって、えもいわれぬ美を創造しますが、私たち素人は、1本1本が高価な樹木であっても、配置の妙を会得していないために、その価値を殺してしまい、総花的になんの変哲もない庭づくりをしてしまう恐れがあります。

問題構造学入門』より

システム思考②

システム思考の二つ目のポイントは「相互作用」。

各部分が集まってひとつの全体を構成しているということは、その間になんらかの有機的関連-相互作用-があるということです。庭園内に配置された樹木や石は、それだけ単独で見た場合は、なんの変哲もない自然の樹木であり、どこにでもころがっているような石ころであるかもしれません。しかし、庭全体の中で、それらがしかるべき位置を占めたときは、それは単なる1本の木、1個の石ころではなくなります。まさに、それらの間には有機的関連が生じます。

樹木や石は、庭園を構成する要素であり、部分です。これらの要素をばらばらに切り離して論じたところでナンセンスということになるでしょう。これらの要素は、その結合のしかた、つながりによって、全体の価値を生み出しているわけです。

システム思考は、要素中心ではなく、結合中心であるということです。

問題構造学入門』より

システム思考①

システム思考のポイントのひとつは「全体重視の思考」。

「木を見て、森を見ず」のたとえは、これを表わすのにぴったりの言葉です。私たちは、1本1本の木を見て、その数を全部かぞえたからといって、森を知ったということがいえるでしょうか。森を知るには1本1本の木全部を知る必要はありません。その1本の木が森の一部であり、それが全体のどこに位置しているかが分かれば十分ではないでしょうか。全体を見るということは、決してすべての部分を平等に扱うことを意味しません。

庭木について考えてみましょう。庭の中の1本の樹木が、庭全体の造形の中でどんな役割を果たしているかが分からなければ、それは単なる無価値な雑木としか見えないでしょう。庭全体を眺めてこそ、その1本の雑木に万金の値があることを知るのです。

問題構造学入門』より