エナクトメント(enactment)
直訳すると「場面の再演」となり、構造療法と呼ばれる家族療法の技法です。
家族療法の場面で、家族療法家の指導のもと、家族の日頃のやり取りの特定のパターンを再現することです。
その結果、家族メンバーが相互の言動を規制し合う様子やそこから生まれる無意識のやり取りの連鎖、その中で形成されていく個人と家族の言動のパターンなどが再現されます。
その再現は、家族療法家にとっては家族の日常を観察する機会になり、家族にとっては家族療法家の観察やコメントを知ることにより、日頃の関わりや言動を意識化し、新たな動きの選択肢を探り、実行するチャンスになります。
平木典子『統合的介入法』より引用
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