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2016年10月の30件の記事

エナクトメント(enactment)

直訳すると「場面の再演」となり、構造療法と呼ばれる家族療法の技法です。

家族療法の場面で、家族療法家の指導のもと、家族の日頃のやり取りの特定のパターンを再現することです。

その結果、家族メンバーが相互の言動を規制し合う様子やそこから生まれる無意識のやり取りの連鎖、その中で形成されていく個人と家族の言動のパターンなどが再現されます。

その再現は、家族療法家にとっては家族の日常を観察する機会になり、家族にとっては家族療法家の観察やコメントを知ることにより、日頃の関わりや言動を意識化し、新たな動きの選択肢を探り、実行するチャンスになります。

平木典子『統合的介入法』より引用

動的家族描画法

家族が合同で出席している場で、「家族が何かをしているところを全員で1枚の絵に描く」ことをもとめる技法です。

家族メンバーはそれぞれ異なった色のクレヨンを選ぶよう指示され、どのような絵を描くかの打合せをして、自由に絵描きに参加するように勧められます。

どのような絵が、どのようなプロセスを経て描かれていくかには、エナクトメントと共通する日常の家族の姿が表現され、完成した絵の意味だけでなく、そのプロセスの振り返りが家族理解、家族の変容を促していきます。

平木典子『統合的介入法』より引用

幸福に影響する要因[身体的健康と幸福の関係]

・健康は主観的幸福に大きな影響を及ぼすことが知られています[Edwards & Klemmack、1973][Larson、1978]。

・医師による客観的な健康評価よりも、自己評価による健康(自分で健康だと思っていること)のほうが、幸福感との相関が高いことが知られています[Larsen、1992]。

・対麻痺患者の主観的幸福は大幅に低下するが、時間が経つにつれて大きく回復するという結果があります[Brickman, Coates & Janoff-Bulman 1978]。

・障害を受けた者の幸福度は少なくとも五年は元の水準に戻らないという結果もあります。

・幸福な人は健康であるのみならず長寿である傾向が高いという研究結果もあります[Diener & Chan, 2010]。

『幸せのメカニズム』より引用

幸福に影響する要因[性別と幸福の関係]

・あまり性差はないという結果と、やや女性の方が幸福という結果があります[Diener & Lucas,、1999][Larson、1978]。

日本での研究では、女性のほうがやや幸福な傾向があるようです[林、2003][蓮沼、2011]。

等、様々な研究が行われている。

『幸せのメカニズム』より引用

幸福に影響する要因[年齢と幸福の関係]

・子供や老年に比べると中年は不幸な傾向がある[Stone et al、2010][林、2003]。

・若者よりも高齢者のほうが満足度が高い傾向がある[Diener、1984]。

・年齢とともに幸福度が増大する傾向がみられる[蓮沼、2011]。

等、様々な研究が行われている。

『幸せのメカニズム』より引用

死を宣告された人のプロセス

キューブラー・ロスは死を宣告された際に、次の5つのプロセスを経て詩を受容すると説明しました。

①否認(事実の否認)

②怒り(自分や周囲への怒り)

③取り引き(神仏への願い)

④抑うつ(喪失感)

⑤受容(死の受け入れ)

産褥期における精神疾患等③

産褥期精神病

・産後早期から急性に発症し、若干の見当識障害に思考散乱が伴い錯乱状態を表しやすい。

・予後は比較的悪くはないが以後の出産で再発しやすいとされています。

産褥期における精神疾患等②

産後うつ病

・産褥婦の約10%にみられ、産後2週間以降の発症が多いです。

・乳児への優しい気持ちがもちにくく、育児がおろそかになるほか、自責感が強まると子殺しや母子心中につながることもあるため注意を要します

産褥期における精神疾患等①

マタニティブルーズ

・産褥3~10日の間に生じ、軽度の抑うつ感、涙もろさ、不安感、集中力困難などの症状がみられます。

・30~50%の産褥期にみられ、症状は数時間から数日で消失します。

人を支配する典型的な6つの恐れ

①人と違うことへの恐れ

②何かを失うこと、変えることへの恐れ

③失敗することへの恐れ

④拒絶されることへの恐れ

⑤将来への恐れ

⑥自分の能力(資質)に関する恐れ

『折れない心のつくり方』より引用

納得できるものが多いです。意識して対処していきたいと思います。

例外探し

「よいところ探し」をするような解決志向療法の技法です。

うまくできている時間や事柄を探すことは、すでに存在している解決の状態を意識化することです。

その解決の一部をリソースとして取り込む作業を続けることにより、例外が例外でなくなるほど日常化すれば、問題が解決するということになります。

平木典子『統合的介入法』より引用

リフレーミング

re+frameを直訳すると「再び枠付けをする」となります。家族療法が開発した数ある技法の中で、最も広く心理療法に活用されているもののひとつです。

人が無意識に「事実」として受けとめている「意味づけ」を、事実は変えないでそれにうまく適合する新たな理解の枠組みを提示し、現実認知を変化させる技法です。

例えば、「神経質で、細かいことばかり気にする」というクライエントに「細やかな配慮で、ものごとをきちんとする傾向をもっているのですね」と伝えて、事柄をマイナスからだけではなくプラスの視点から見て、全体像を把握したり、気持ちを安定させたりする支援をします。

平木典子『統合的介入法』より引用

肯定的意味づけ(positive connotation)

リフレーミングとほとんど同じ意味です。

マイナスの意味づけがなされている事実をプラスの意味づけをして認知を広げる技法です。

平木典子『統合的介入法』より引用

コミュニケーション/戦略療法

ベイトソンらの二重拘束理論(同時に相矛盾する二つの次元のメッセージを受け取った者が、その矛盾を指摘することができず、しかも応答しなければならないような状態がくり返されると、コミュニケーション不全をもたらすという理論)の流れをくむMRI(Mental Research Institute)の家族療法家たち、ジャクソン、ヘイリー、ウィークランド、サティアが発展させた心理療法です。

人の関りは、沈黙を含めてすべてコミュニケーションであり、コミュニケーションには「内容」とは別の次元で発生するメッセージ(プロセス、メタ・コミュニケーション)があるという前提に立って、コミュニケーションに介入します。

家族内の機能不全のコミュニケーションの質的改善を目指すことで主訴の背後に潜む相互関係の変化と、家族システムそのものの構造的変化を促進させます。

ヘイリーが創始した戦略療法は、系譜としてはコミュニケーション両方の延長線上にありますが、長期にわたる心理療法を避け、家族の主訴そのものを迅速かつ効果的に解決することを目指します。

ヘイリーは催眠療法家のエリクソンに端を発するさまざまな逆説的介入法(治療的二重拘束)を開発しました。

平木典子『統合的介入法』より引用

OK

交流分析の用語(TA)のひとつです。

TAでは、幼少期に親との間で体験した交流をもとに、自分と他人についてどう感じ、どんな価値づけを行ったかという結論を人生態度(基本的構え)と呼び、その内容を「OK」または「OKではない」という言葉で表現します。

人生態度には

①私もあなたもOK。

②私はOK、あなたはOKではない。

③私はOKではない、あなたはOK。

④私もあなたもOKではない。

の4つのタイプがあります。


『TA用語100』
より引用

OKである

交流分析(TA)のひとつの用語です。

「人生態度」の肯定的な内容を表現するのに使われます。

信頼できる、存在価値がある、自信がある、責任をとる、ありのまま受け容れる、有能である、役に立つ、正しい、清潔である、など、すべての良い特性を意味します。

TAが目指す人生態度は「私もOK、あなたもOK」で、この立場にいる人は一緒にいると安心でき、仕事面でも協力体制がとりやすいです。

自他の相違を受け入れ、楽しい交流ができます。


『TA用語100』
より引用

TAOK(トーク)

杉田(九州大学)と水野(岡山大学)によって開発された質問紙法のエゴグラム・テストです。

テストの特徴は自我状態と基本的構え(OK、not OK)を同時に測定し、この両面から個人の対人関係の様式をとらえる点にあります。

これによって、従来のエゴグラムで同じような形を示す人たちが、実際の生活場面で異なった対人関係や適応状態を示す理由が明らかにされます。

TAOKは120問からなるリッカート・タイプの尺度で、自我状態は主に行動レベルでたずね、基本的構えは主に態度レベルでたずねるようになっています。

グラフは偏差値によって示され、虚偽尺度も加えられています。


『TA用語100』
より引用

構造(家族)療法(structural family therapy)

家族療法家ミニューチンによって創設された家族システムの構造をカギとして家族関係の変容を図る療法です。

世代間境界が明確な構造とは、親子間の関係が友人のような同世代的な関係であったり、親代わりの子どもがいたりしないことです。また、兄弟間に出生順位・年齢差に応じた階層関係があって、弟・妹が姉・兄の役割を演じる同胞階層の逆転が長期にわたって継続しないことです。

家族合同面接を好んで活用し、境界に働きかけ、構造変革を促す試みをします。

特に、夫婦の間に夫婦連合(共通の目的と外部的侵入への共同関係)をつりく上げることの重要性を強調します。

平木典子『統合的介入法』より引用

モデリング(modeling)

行動療法の一技法で、自分以外の人々のモデル(手本)となる行動やその結果を観察し、知ることによって新しい行動パターンを学習し、行動変容を起こさせるための方法です。

「模倣による学習」であり、恐怖症の治療や初めて体験する場面への橋渡しとして、自分で経験せずとも他者の行動とその結果を観察することで、模倣による事故強化が可能となります。

平木典子『統合的介入法』より引用

インプロージョン療法(implosive therapy)

行動療法、認知行動療法で活用される技法のひとつで、避けようとしている対象をイメージし、その場から逃れられないようにして不安を最大限に起こさせ、不安を除去しようとする心理療法のことです。

類似の療法にフラッディング(flooding)法がありますが、こちらでは現実の刺激状況にさらすことを特徴としています。

平木典子『統合的介入法』より引用

暴露療法(exposure therapy)

行動療法、認知行動療法の技法の一種で、望ましくない反応の引き金になる状況や刺激に直面させることで、パニックや過剰な恐怖感を生じにくくする方法で、そのような状況のもとでも反応が生じなくなり、安心していられるようになるまで行う方法のことです。

その中に、系統的脱感作、インプロージョン療法などがあります。

平木典子『統合的介入法』より引用

マインドフルネス療法

行動療法を中核とする呼吸やヨガを用いた瞑想による諸技法を活用して、今この瞬間に、価値判断をすることなく注意を注ぎ、思考や感情にとらわれず、あるがままに受容する療法のことです。

平木典子『統合的介入法』より引用

心理教育(psycho-education)

非行等の問題行動を持つ子どもへの対応として教育の領域と、統合失調症の患者とその家族への支援方法として精神科医療の領域で開発された小グループを活用した心理的・教育的アプローチです。

現在では情緒障害、いじめ、虐待、うつ、摂食障害、老人性の認知症などの障害のみならず、親教育、夫婦関係向上などにも活用されています。

アプローチの特徴は、取り上げるテーマに明るい専門家による予防と成長を目的として、継続性を持たせた構造化されたプログラムで構成されています。

その方法が事故および他者理解と相互信頼の促進という「心理的」に支援と、問題を抱えながらも各自の生活を意図的に管理するためのスキル、理解力、対処能力を身につける「教育的」な支援を併せ持っており、統合的なアプローチの一種となっています。

平木典子『統合的介入法』より引用

対人関係療法(IPT)

米国の精神科医クラーマンとワイスマンによって開発され、その効果がエビデンスに基づいて検証され、薬物療法と併用して、特にうつの治療に有効性が認められている療法です。

この療法では、対人関係の中でも特に「重要な他者」との「現在」の四つの関係の問題、

①重要な他者との死と関連した悲哀、

②重要な他者との対人関係の不和、

③さまざまなできごと(子どもの誕生、離婚、転居など)による役割の変化、

④対人関係の欠如、

のひとつに焦点を当てて、期間も限定して心理療法が行われ、ある程度マニュアル化されているため、短期間で終了することが特徴とされています。

平木典子『統合的介入法』より引用

TEG(東大式エゴグラム)

東京大学心療内科によって1984年に開発され、1994年に改訂された質問紙法によるエゴグラム・テストのことです。

作成過程で多変量解析を用い、テストとしての妥当性と信頼性が十分に検討されており、心身医学の分野のみならず、健常者の性格傾向や対人関係における行動様式をみる目的でも広く活用されている。

TEGは60問からなり、標準化したスケールを用いているので、一般健常者集団の中で、各自の自我状態がどのような位置を占めるかがわかります。

また優位尺度(D)と疑問尺度(Q)が含まれているので、テストに対する応答態度や防衛反応なども把握できる特徴をもちます。

『TA用語100』より引用

【大宮】11月12日(土)11:00~16:00:SFA入門勉強会

【日時】11月12日(土)11:00~16:00

【内容】短期療法(ブリーフ・セラピー)のひとつであるSFA(解決志向アプローチ)の入門の勉強会です。

過去の原因に焦点を合わせず、問題の解決のみに焦点を合わせるアプローチです。CLは問題を解決する力(リソース)を持っていると考えます。

そして、どんな些細な改善でもそれを拡大し、問題解決に結びつけるものです。

今回は主にSFAの考え方・全体像をお伝えする予定です。

GROWモデルとOSKARモデルの練習も予定しております。

基礎的なことですので、心理学の知識等は不要です。

どなたでもご参加いただけます。

【会場】埼玉県「大宮」駅下車 徒歩10分以内
※会場はお申込みいただいた方にご連絡いたします。

【講師】尾中 謙司

【参加費】4,000円

【お申込み】こちらからお願いいたします。

敗者

自分のゴールを達成することができず、思うようにならないと責任をよそに転嫁する人のことです。

歯医者の顕著な特色は、“今、この場”という時点を生きようとせず、過去の記憶や未来への不安に心を奪われていることです。

また、当人にとって、これという理由もなく、非建設的行動を繰り返したり、病気で苦しんだりします。

歯医者の脚本は、当人の親の中の歪んだCから発せられた禁止令を受け入れることによって形成されます。


『TA用語100』
より引用

勝者

主に脚本分析を通してTAが目指すゴールです。
TAの目的は、人が勝者として生きる過程を援助することにあります。
勝者は他者を蹴落として社会的な成功を得る人を意味しません。
むしろ、人生のゴールを自分で決め、それに向かって全力を尽くし、それを成し遂げる人です。
勝者はもちろん人生において失敗することがあります。しかし、彼は敗北を喫した後に、何をなすべきかを知っています。
彼は自分と世間とに対して結んだ契約を実行する人です。
また勝者は「養育的な親」(NP)の価値観に従って生きる人でもあります。


『TA用語100』
より引用


フォーカシング指向心理療法

人の刻一刻と変化していく体験過程に注意を向け、その象徴化の過程を通して成長を促す療法です。

平木典子『統合的介入法』より引用

共感・共感的理解

ロジャーズのパーソンセンタード療法における心理職が備えるべき態度とスキルの3条件のひとつ。

心理職がクライエントが今・ここで感じ、考えていることをクライエントの身になって十分体験しようとし、それをクライエントに伝えていくプロセスです。

これは心理職にとって必要不可欠な基本的態度であると同時に、あらゆる人間関係にとっても重要であることを強調しました。

平木典子『統合的介入法』より引用

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