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ナラティブ・セラピー(narrative therapy)

オーストラリアのホワイトとニュージーランドのエプストンが共同で開発した「書き換え療法」、米国のアンダーソンとグーリシャンが強調した「協働的言語」中心に進められる治療的対話のアプローチ、フィンランドのアンデルセンのリフレクティング・チームによるアプローチなど、ナラティブ(物語)を心理療法の中核に置くアプローチの総称。
その基本的考え方は、個人の問題や症状は、社会的・歴史的・文化的な背景としての支配的な物語(ドミナント・ストーリー)、あるいは個人の物語(ナラティブ)と矛盾することによって、その人独自の生き方ができなくなった状態であり、セラピストはクライエントに取り込まれた支配的な物語をその人自身の物語(オルタナティブ・ストーリー)に創生する支援をする。
つまり、クライエントの語る豊かな現実を尊重し、それをもとにした新たな現実構築を目指す心理療法である。
この療法の背景には、人の世界に従来の意味での真実といったものはあり得ず、各々の視点から再構築された現実があるのみだという、1990年代に台頭した社会構成主義・ポストモダニズムの理論と思想がある。

平木典子『統合的介入法』より引用

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