経済発展がもたらすもの
『いよいよローカルの時代』は、社会人の人に一度読んでいただきたい本です。
そこから、「経済発展がもたらすもの」の節から。
これまでの経済成長や開発という考え方は、人々の幸せを減少させるということが明らかです。経済発展という巨大なプロセには、さまざまな副作用があるから。まず人びとのあいだに激しい競争を生みだし、伝統社会にあった協力関係や助けあいに代わって対立が生まれる。2番目に、それまで日常的にもっていた自然界とのかかわりから、人びとを組織的に切りはなす。3番目は、それぞれのアイデンティティ-自分が何者であるかについての了解-が崩れて、人びとは不安定で不安になる。この3つは相互に関係しあって、個々人の幸せだけでなく。社会全体の幸せを減少させていくことでしょう。そしてそれに輪をかけるように、対立や軋轢。暴力的な衝突などが起こり、平和が脅かされるのです。
自分が、社会がどのような状態にあるのかを、冷静に見るきっかけのひとつになります。
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