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『GNHへ』を読んで

昨日は夕方に届いた『GNHへ-ポスト資本主義の生き方とニッポン-』を読みました。おもしろくて読み切ってしまいました。

「GNH」とは、「Gross National Happiness」の略で、日本語にすると「国民総幸福量」です。1972年に、ブータン前国王が「国民の幸福は経済発展では達成できない」と考え、国の進むべき方向性をGDPではなくGNHに求め、その向上を国家理念として掲げました。これが
GNH登場の背景です。

GDPからGNHへの指標・価値観の変更、つまりはパラダイムシフトは、日本には難しいですが。難しいからこそ、少しずつその取り組みをしていく必要もあると思います。効率を追及し、各自が自分のためというエゴを追及する現状から、目に見えない、そして計れない精神性の向上・重視に方向を変えることは大きなパワーがいるでしょう。しかし、巷のスピリチュアルブームを見ていると、自然にそちらの方向に向かう人々もいるのだな、と感じます。きっと心から求めての行動なのでしょう。

本書の著者は、社会の進化を「農業社会」→「近代工業社会」→「成熟した社会」と提示しています。成熟した社会は成熟した人々が支えるわけですが、その人は「成熟した自我」を持っているとしています。そして、成熟した自我を「自らの不完全性をよく認識し、それを受容し、完全性を装うことなく、また他人や組織や社会の不完全性をほとほよく受容できるレベル。社会の健全な一員であるとともに、社会を穏やかに改革する力を持っているレベル。自己顕示が必要なくなったレベル」と定義しています。

「自己顕示」つまりはエゴの追及・暴走をとめることが各自の課題かと思いました。

本書にはその他幅広い視点から、教育や医療問題等に触れています。良い本だと思います。

(おなけん)


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