『マックス・ウェーバーの経済史学がよくわかる本』で考える
『マックス・ウェーバーの経済史学がよくわかる本』を読みました。資本主義の成立背景と資本主義の抱える課題などが平易にわかりやすく書かれています。久しぶりに多面的に物事をとらえるということの重要性を感じましし、今の経済・社会システムについて考えさせられました。
ウェーバーによると、逃れることのできない「鉄の檻」である資本主義経済の果てに現れるのは、
「末人たち」
彼らは、精神のない専門人や心情のない享楽人であり、彼らは人間性がかつて達したことのない高みにまで登りつめたと自惚れるだろう、と記しています。
現在では「末人たち」になれなかった人たちが、生きることに辛さを感じたり、苦しんだりしているのではないかと思います。メンタルヘルス不調の人たちもそうかもしれません。歪んだ社会に適応できないのは、人としての当たり前の反応かもしれません。
そんな人たちがでない仕組みづくりは「夢」なのでしょうか。楽しく働くということは実現できないのでしょうか。何が足かせになっているのかを、各自が少しでも考えることが大切ではないかと感じます。
(おなけん)
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