病者がかかえる挫折と不安
病者がかかえる悩みは人それぞれです。とは言え、一般的な内容もあります。健常者の視点からは、なかなか発想がでてこない、病者の抱える挫折と不安を適確に捉えている文章がありましたので、以下に紹介します。
病者がかかえる挫折と不安の第一は、人生を自由に生きぬくことへの自信喪失であり、また再発の不安からくる挫折感です。第二は、社会的身分の変化、たとえば病気前と同じ職場に復帰できるかとか、役職者になれるかとかの不安です。第三は、社会的偏見や差別からくる不安や挫折感などです。
そして人は、これらの挫折や不安を乗り越えるために、精神の世界を豊かに生きる、内面的な価値へと心境が開けるという「精神的な転換」の重要性を指摘しています。
『成熟の思想』より
(おなけん)
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