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『ラッセル幸福論』

ラッセルの『幸福論』を今読んでいますが、おもしろいです。最近のちゃらちゃらした本とは違って、しっかり読めます。正直、最近は出版社で本を選んでも軽薄な本になってしまっていて残念です。昔は岩波新書だったらそれなりの内容の本だったのですが、どうも当たり外れが出てきました。出版の粗製乱造時代は早く終わってもらいたいものです。

この本の最初は「不幸の原因」について書かれています。どれも今に通ずるポイントを指摘しています。そんな中からひとつ、「競争」についてのところから以下に引用してみました。

人生の主要目的として競争をかかげるのは、あまりにも冷酷で、あまりにも執拗で、あまりにも肩ひじはった、ひたむきな意志を要する生きざまなので、生活の基盤としては、せいぜい一、二世代ぐらいしか続くものではない。その期間が過ぎれば、それは神経衰弱や、種々の逃避現象を生み出し、快楽の追求を仕事と同じくらい緊張した困難なものにするにちがいない(なぜなら、リラックスすることが不可能になっているからだ)。そして、ついには、生殖不能になって、子孫が絶えてしまうにちがいない。競争の哲学によって毒されているのは、仕事だけではない。余暇も、同じように毒されている。静かで、神経の疲労を回復してくれるような余暇は、退屈きわまるものだと感じられるようになる。競争は絶えず加速されるにきまっているので、その当然の結末は、薬物に頼、健康を害することになるだろう。これに対する治療法は、バランスのとれた人生の理想の中に、健全で、静かな楽しみの果たす役割を認めることにある。

競争、競争となると、人が人として生きられなくなります。衣食住が足りれば、まずそこで足を地に着けて自分の行動を考えるべきでしょう。「ともかく勝たないといけない」「負けたらお終い」という考えは自分だけでなく、周りも不幸にします。今一度自分のスタンスを確認することが大事だと思います。

(おなけん)

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コメント

>衣食住が足りれば、まずそこで足を地に着けて自分の行動を考えるべきでしょう。
 まさにそのとおりだと感じました。
 なにか、勝った人が全てを総取りするような、All or Nothingであるような強迫観念がある気もします。
 東京スター銀行の頭取であるタッド・バッジさんが、ご自身の著書の中で、「Just enough(足るを知る、ちょうどいい、私はこれで充分といった意)」という考え方を勧めています。「もっと、もっと」から逃れることが、ワークライフバランスに役に立つと。確かにそういう考え方がないと、どこまでいっても「満足」することなんかありませんよね。

 自分も、このような考え方を自ら体現できるようになっていきたいものです。

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