キャリア・コンサルタントのテキストを読んで
今年度に改定されたキャリコンのテキストを読みました。300ページ以上あり、厚さだけはしっかりありました。
内容には重複が結構あり、一度読むと大体のところが把握できます。来週くらいには勉強会の会場と日程を紹介させていただく予定ですが、テキストを読む時間がなくて、あまり勉強できていない方にご参加いただければと思います^^;
それとテキストを読んで再確認できたのは、「これでは働く環境は良くならないだろうな」ということです。内容は一貫して、自分のスキルの向上で、やりたいこととキャリアを結びつけて、今よりもっともっと知識や能力を身に付けましょうということです。家庭人としての話は出てこず、企業人として常にがんばれと…。この理屈でいくと、今職についている人は今以上に、職に就いていない人もがんばりなさい。これでは、全体的な底上げがされて、みんなが今以上に仕事に関するスキルアップをしないといけないという感じです。がんばれなくなったらお仕舞い(-_-;) なんか読んでて辛くなりました。
多くの人が望む社会って、そんな社会ですか?
なんか疲れたら仕事が休めたり、会社のことを気にしないで家族と一緒に楽しく過ごしたり、自分の楽しめることを気兼ねなくできたり、というのが良いような気がします。
キャリコンの本を読むと、受験戦争と言われていた時期がオーバーラップします。人が休んでいる間に勉強して、ひとつ、ふたつ先の学年の勉強をしたり、協調性より勉強ができれば良いという雰囲気…。これが社会人にももたらされている感じがします。
人は何のために生きているのか…
僕はある程度の仕事をして、生活できる収入が得られれば、あとは家族と公園で遊んだり、食事をしたりしたいです。家族の笑顔が僕の活力です。そのために働いています。
ニート、フリーター対策としての就業支援についても、人間としての生きがいがわからない限り、働こうという気にならないのではないかと思います。そのためにも、会社に勤めている人は、暗い顔で電車に乗るのではなく、1日1日充実して、楽しんでいる姿を若い人たちに見せるべきでしょう。働いてもあんな風になるのか、では働く気はおこらないと思います。
フリーター、ニート、さらには未婚や出生率の低下など、さまざまな現象の背景には、「人生は楽しくない」という暗に多くの人が感じていることが、具現化しているのではないでしょうか。そう思うと、とても悲しくなります。
人生で大切なものを大事にして欲しいと思います(*^_^*)
(おなけん)
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