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謙虚な気持。

先日、お客様と話していた時に、
「カウンセラーってやっぱり人の心を
読む技術がないといけないんですよね。」
という質問をうけました。
本の題名でもよく使われている、
「人の心を読む」という言葉なのですが
私はとても抵抗があります。

カウンセリングについて知識がない場合は
仕方ないかもしれません。そこに悪意はないし、
むしろ「人の気持を理解しようと努める」という
意味があるのであればそれはいい解釈となり得る
訳です。そういう私もこのような表現、産業カウ
ンセラーの勉強を始めるまでは抵抗なかったの
かもしれません。

しかし段々違ってきました。人の気持を「読む」
というのはすごく上目線ではないのか?、心なんて
読むものではない、と思うようになってきたのです。
「読む」というのは、「憶測する」「想像する」
悪い言い方をすると「のぞき見る」。そんな風に、
自分の価値観を通して勝手に相手の気持を解釈
するというイメージがどうしてもあるのです。
自分の価値観を通して、勝手になんらかの
概念を持ってしまうことで相手を理解するどころ
か誤解し続けてしまう恐れもあるわけです。

最近漠然とですが、こんな風に思うのです。
自分のわからない言語を教えてもらう、という
気持を持つことがカウンセラーに必要な態度なの
かも、と。
必ずしも相手の気持が自分のわかる言語であらわ
されるとは限りません。カウンセラーは、クライエント
の話をなんの概念も持つことなく、とにかく気持に
寄り添って発せられた言葉を素直にお聴きする。
自分の価値観での判断なしに、です。そうしていく
うちに信頼関係という、お互いにしかわからない
「言語」が成り立っていき、その「言語」を使って
会話が出来るようになる。そうするとクライエントの
訴えたいことの本題が自然と「理解できてくる」。
決して「心を読む」ということではありません。心に
寄り添った結果、理解できるわけですから。

傾聴の講義でスタッフが、
「話を『聴かせていただいている』という気持や態度
が大切」といつも申しております。
これこそが、「クライエントに、自分にはわからない
言葉を教えていただいている」という態度なのかも
知れないなあと最近よく思うのです。
「謙虚な気持。」
それも大切な資質だと実感する今日この頃なの
です。     (iwase)

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