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やさしい

「やさしい」という言葉について簡説に書かれていたものがあったので紹介します。

やさいしの意味は、「思いやりがあって親切だ、心が温かい」という感じです。この言葉はもともと、身も心もやせほそる思いだという「やせし」を原義として、転じて、そうした気を細やかにつかうあり方を、繊細だ・情け深い・節度がある等々と評価する意味の言葉となったといわれています。

それは、まずは他者に対する想像力を基本にしている言葉なのです。

共感はあたかも相手の立場になって聴くことですが、それには自分の想像力がどうしても入ってしまいます。それで良いのです。ただ、その想像力が度を越してしまってはいけないということを知っていれば問題ありません。脳科学的にもミラー細胞があり、あたかも相手のことを自分のことのように感じてしまう細胞があります。カウンセリングの習いたての人は、自分の想いをいれてはいけないと思ってしまいますが、そうではないということを伝えたいと思います。

ついでに、「思いやる」という言葉も同様に、「思い」を「遣る」という想像力の営みを表す言葉です。そうした想像力をもたなければ、人は他者とともにこの人生をよりよく生きることができない、ということなのです。

太宰治の書簡には以下の文章が記されています。

…。優しいとも読みます。さうして、この字をよく見ると、人偏に、憂ふると書いてゐます。人を憂へる、ひとの淋しさ侘しさ、つらさに敏感な事、これが優しさであり、また人間として一番優れてゐる事ぢやないかしら、さうして、そんな、やさしい人の表情は、いつでも含羞(はにかみ)であります。…


参考・引用文献:NHK高校講座『倫理』

(おなけん)

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