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2007年11月25日 - 2007年12月1日の7件の記事

成人期(世代性・生殖性か停滞か)

中年期と呼ばれる40歳から60歳までの時期は、社会の第一線の舞台で活躍する時期である。
職場でも家庭でもその時代の社会の文化を受け継ぎ、次に育つ人たちの世話をして、その時代の文化を若い世代に指導していく役割をもっている。
この時代にこのような役割ができないとその人の人生は停滞することになる。


『産業カウンセリング入門(改訂版) 』より)


成人前期(親密か孤独か)

20歳の後半から30歳の前後にかけては、次の人生の2大選択である就職、結婚の問題が若者に押し寄せてくる。
この選択の問題を決定しようとすると、その前の自我同一性の問題を解決しておかねばならないことにあらためて気づかされるのである。
同一性を確立しないうちに人生の2大選択を決定しようとしても、自分の価値観が不安定で、何を基準にして判断してよいか決まらないからである。
そして結婚と就職が決定すると、次に生じてくるのは、身近な他者の出現である。
身近な伴侶や同僚の出現は、これらの人たちとどのような心理的距離をとり親密性を発揮したらよいか戸惑わせることになる。
親愛の情の表現方法がわからず、身近な他者との距離感がうまくつかめずに、危険視して伴侶や同僚を遠ざけてしまい、孤独な生活を送る人も出てくる。


『産業カウンセリング入門(改訂版) 』より)


青年期(自我同一性の確立か、同一性拡散か)

第2次性徴を迎える時期に前後して、心理的に大きな混乱を迎え、自分とは何者か、自分に与えられた社会的役割は何かなどで苦しむ時期を体験する。
この時期を通して、いままでもらってきた学校や社会からの価値観や社会的権威
は、自分の価値観から問い直され自分なりの新しい価値基準で整理統合され、自我同一性の確立がなされる時期である。
そして自分なりの人生観をつくり、過去・現在・未来を見通して人生目標をもち生きることのできるパーソナリティを獲得できるかが決まる時期でもある。
この時期に同一性の確立ができずに、いくつかの選択肢のなかで迷い続けてモラトリアムになるものや、このような悩みをすべて投げ出して考えようとせずに同一性拡散のなかに過ごし、それからの人生が、無為で閉じこもりの人生になっていくものもいる。

『産業カウンセリング入門(改訂版) 』より)


学童期(勤勉性か劣等感か)

小学校の1年から6年(6歳から12歳)までは、子どもが親元から離れ、学校や社会のなかに参加し、そのなかで生きるのに必要な知識や技術を身につけていく時期である。
この学童期の子どもは1日の時間の大半は学校で過ごし、同級生のなかで競合したり共同したりして過ごすことになる。
この時期に自分から他児に働き掛けを行い積極的にかかわっていける子どもはさらに勤勉性が身につくが、この時期に他児から遅れをとったり、存在が拒否されたりすると劣等感をもつようになる。
この時代のパーソナリティもまた大人時代に与える影響が大きいことになる。


『産業カウンセリング入門(改訂版) 』より)

幼児後期(自主性か罪悪感か)

この幼児後期(3歳から5歳頃)の時期は、男女の違いに気づくようになり、その役割について考え始める。
子どもは活発に遊ぶようになり、他児と協力して、「協同あそび」ができるようになる。
2歳時は自分の空想世界で1人遊びをしていたが、3~4歳になると鬼ごっこやかくれんぼのような役割を分担して遊ぶことができるようになり、遊びの面白さを何倍にも広げるようになる。
このようにして遊びの世界が広がると友だちとの協力をしながら自主的に活動するようになるが、なかにはこのような目的行動が養育者と衝突し、常に罪悪感のなかで行動することが定着する子どもも出てくる。


『産業カウンセリング入門(改訂版) 』より)

幼児前期(自律性か恥・疑惑か)

幼児期は1歳から5歳頃までであるが、このうち幼児前期(1歳から3歳までの時期)は食事習慣や排泄行動などの基本的生活習慣をつくる時期であり、言葉を獲得し始める時期である。
この時期に幼児はあれこれ自分で試してみて、その試行錯誤のなかから「自分は自分の力で○○ができる」という自信を身につけることになる。
この時期について自信は、自分の価値を高め自律性を育でることになる。
しかし幼児のやっていることが黙って見ていられずに養育者が正しい(?)やり方や合理的(?)なやり方を教えようとすると、幼児は自分の能力に疑問をもち、やがて自分の行動に自信をなくし、自分の行動を「恥」と思ったり、強迫症状が定着するようになる。


『産業カウンセリング入門(改訂版) 』より)

乳児期(基本的信頼か不信感か)

生まれて1歳までの乳児は、養育者の顔や声に敏感に感応し、笑ったり泣いたりを繰り返すことにより、感情表出を行い、養育者の関心を自分に引き寄せる。
イギリスの児童精神科医のボールビイは、この養育者との特別な情緒的結びつきを「愛着」と呼び、この時期にこの感覚を獲得すると生涯にわたって続くものと考えている。
つまり、「人生のなかで何か困ったことがあれば、あの人がきっと助けに来てくれる」という基本的信頼感がこの時期に形成されれば、この考え方がパーソナリティのなかに定着するのである。
しかしながら、この時期に養育者が乳児の世話を拒否的になったり、不十分な対応をとったりすると、やがて対人関係に不信感をもつようになり、破壊性、自閉傾向や悲観主義で定着するのである。


『産業カウンセリング入門(改訂版) 』より)

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