プロジェクション(投射)②
神経症の患者は外界だけでなく、自分自身に対してもプロジェクションの機制を働かせている。
彼は自らの内に生起する衝動を持ち得ていないばかりか、衝動が生起する身体の部所をも持ち合わせていない。
身体をあたかも自分とは関係のない客観的な物体にしてしまっているので、自分自身の一部という認識なしに、問題の責任を物体になすりつけている。
人生は自分自身にとってかけがえのないものであるという積極的な生き方をするかわりに、プロジェクションの傾向のあるものは、受身で消極的な物体になりさがり、まわりの状況の犠牲者のように振舞うようになる。
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