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自己と外界との混乱

集団での活動、あるいは儀式の最中に、突然それらよりも優位な個人的なサーバイバルのための欲求が起こってきたとする。
例えば、舞台で合唱の演奏をしている最中にメンバーの一人が、突然トインに行きたくなったとする。
このサーバイバルのための欲求は演奏という厳粛な行為を汚すことになる。
この場合どうするか、考えられる可能性は三つある。
まずそっと気づかれないように退場する。
次は欲求を「地」に押しやって、少なくとも一時的には、無理に押し殺してしまう。
そして最後は、自己の欲求と集団の欲求のどちらを優先すべきか迷ったあげく、煮えきらない態度をとる。
この場合、儀式を大切にしようとするができない。
そして集団から咎められないかという不安と、一方では辛抱できない焦りの板挟みという、いかにも心的外傷をにおわせる葛藤を引き起こす可能性を持っている。
その葛藤の状態を言葉に表わすならば、次のようになるであろう。
「トイレに行きたい! この演奏を中断することができたらどんなにいいことか。
しかし、演奏は中断なんかはできない。人に迷惑をかけることはいけないことだ。
だから、小便なんかする必要がなければいいのに。とにかく自分で抑えなければならない。
膀胱がちゃんともってくれたらいいんだ。
全く、やっかいなことだ。」

パールズは上記の例を出して、ゲシュタルト療法でいう神経症の背因となる4つの境界線の障害の心理的過程を解説している。

①イントロジェクション(取り入れ)
②プロジェクション(投射)
③コンフルーエンス(融合)
④リトロフレクション(反転)

の4つである。


(おなけん)

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