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『カール・ロジャーズとともに』を読んで

カール・ロジャーズとともに』を読みました。ロジャーズが晩年に日本で行ったワークショップの内容が書かれた本です。
ロジャーズの理論を理解する助けになる内容で、とても良い本だと思いました。

本文の中で「来談者中心療法について」の質問に対するカールの回答がありますので、紹介したいと思います。

「質問者 日本ではクライエント中心療法は、指示とか助言を与えないようにしていますが、それでよいのでしょうか。もしも、指示や助言を与えたくなった時には、先生はどうされていますか。

カール いくつかの問題を含む形で質問が出ていますので、色々な形でお答えしたいと思います。カウンセラーがクライエントと対している時に、「この人に助言を与えたいけれども、自分はカウンセラーなのでクライエント中心療法に則ってそうしてはならない」と抑制するならば、そのカウンセリングはあまり効果的なことをしているとは思えません。ですからクライエント中心療法はクライエントを中心とすると言っても、それには程度があります。例えば、「トイレはどこですか」とクライエントから問われているのに、カウンセラーが「トイレはあそこです」と言わないというようなことはない訳です。助言を必要としている場合には、直接的な返事として助言をします。ただ、クライエントの人生上の何らかの課題に関しては、カウンセラーの持っている意見を表明したり、押しつけたりということは避けます。この点について、他のカウンセラーの中には私と違った見解を持っている人もいますが、私は人生上の問題を持っている人には、私の意見を言うということはしません。
クライエント中心療法というのは、カウンセリングをする際の(こうすべきである、こうすべきではないといった)やり方の問題ではなく、人間観から生まれる態度の問題だと思います。ですから、クライエントに助言を与えようかどうかと悩むよりは、むしろカウンセラーとしてクライエントのことをどれだけ理解できているのか、クライエントを自分とは全く違った個人として尊重できているのか、臨機応変に助言を与える融通性を自分が持ち得ているのかを、自問してみるべきであろうと思います」

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(おなけん)


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