ヴントの心理学
ヴントは、心理学の研究対象を直接経験と規定しました。直接経験とは各人が直接に経験すること、すなわち意識(conciousness)を指します。つまり、自分自身の意識に上ることのみが心理学の対象となると規定したのです。
この意識の問題を経験的に研究するには, 自分自身で自分の意識を観察しなければならなりません。それにあたって、ヴントは自己観察法すなわち内観法(introspection)を提唱しました。
意識を心的要素の結合として理解しようとする要素論の立場をとったのです。
内観によって
①意識がいかなる心的要素から成り立っているかを分析し、
②心的要素の結合の様式を決定し、
③結合の一般法則を明らかにする
ことを目標とした。
このようなヴントの立場は、構成主義(structuralism)また構成心理学(structural psychology)と呼ばれました。
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