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ホワイトカラーエグゼンプション

ホワイトカラーエグゼンプションとは、一定の職務・賃金要件などを満たす管理職や専門職を労働時間規制から除外できる制度として、アメリカで運用されています。

厚生労働省では「今後の労働時間制度に関する研究会」を設置して議論を本格化しており、ホワイトカラー労働者の増加と働き方の多様化が進み、その中でも自立的に働き、かつ、労働時間ではなくその成果や能力などにより評価されることがふさわしい労働者が増加していることを背景にあげています。また、日本経団連が導入を提唱しています。

制度が導入された場合、適用対象者は時間管理されなくなり、すなわち、労働時間・休憩・休日・深夜業の規制がなくなります。具体的には、段階的に年収400万円以上の労働者まで適用されるというものです。

ところが、ホワイトカラー労働者が、皆、自立的に働き、労働時間によらない働き方をしているでしょうか?

経営者側は利益を確保するため、残業代をカットしたいという思惑はあるでしょう。また、現在、労働者の残業は二極分化し、残業が少ない人が増えている一方で、過重労働やそれによる労働災害が増えてきています。ホワイトカラーエグゼンプションによって、この傾向がさらに加速されるのではないかという点がもっとも心配されているのです。

日本経団連の提言では具体的な制度にまで細かく言及されていますが、これに対応する労働者の心身への影響や対応策についてはほとんど検討されていないといってもいいように思えます。つまり、日本経団連の提言のとおりなら、対応策が先送りになり、残業に歯止めがかからず労働者の健康に影響を及ぼすことが懸念されます。

連合によると、長時間労働者の健康問題や不払い残業問題は、社会的な課題とされ、連合の労働相談でも労働基準法違反の相談が増え続けているそうです。

そんな状況で、400万円以上のホワイトカラーを労働時間に関する法的規制の適用除外とする「ホワイトカラーエグゼンプションに関する提言」が実行されれば、最低限の法律さえ守れられていない現状が追認され、問題が一層深刻化・複雑化するのではないでしょうか。

あまりTVや新聞で話題になっていませんし、まだ、結論が出ていませんが、私たちの働き方を左右しかねないかも知れませんので、注目していく必要がありますね。

<おさらい>
ホワイトカラーエグゼンプション導入の懸念事項
1.労働者は制限無く働かされる恐れがあり、残業代がなくなる。
2.過重労働による、心身の健康問題・労働災害が懸念される。労働者本人だけでなく、家族も不幸になる場合も考えられる。

(SYN)

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