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カウンセラーに必要な条件②

ロジャーズはカウンセリングの第一歩は、共感的理解に始まると述べています。
平木さんは、共感は、「頭で相手について理解することでも、相手に取り込まれて理解することでもないことを強調した。それは、『あたかも相手の気持ちになったように』に理解することであり、『相手の内側から相手をとらえよう』とすることだという」
と書いています。
非常にわかりにくく、実感しづらいものだと思います。よく「共感」と「同感」は違うということが言われますが、なかなか区別するのは難しいです。
今日、たまたま電車で「カウンセリング・マインドの育て方(岩井俊憲・著)」を読んでいると、うまく「共感」を「町の愚か者とロバ」という寓話を使って表現している箇所があったので紹介します。
「ロシアのある小さな町の自慢は、たった一匹のロバだった。そのロバがどういうわけか突然いなくなってしまったので、町中が大騒ぎになった。町の長老たちの秘密の会議が招集され、三日三晩、長老たちはその席でロバがいなくなった理論上の動機と原因は何か、どうすればロバを見つけられるかを真面目くさって話し合った。重々しい会議の最中、誰かがノックする音が聞こえた。町の愚か者が入ってきて、迷子になったロバを見つけたと言うのである。長老たちが知恵を絞ってもだめだったのに、どうやってロバを見つけることができたのか、と愚か者に尋ねると、彼は答えた。
『ロバがいなくなったと聞いて、私はロバ小屋に行き、ロバと同じように壁に向かって立ってみました。そしてロバになったつもりで、私だったら小屋を抜け出してどこへ行くだろうか、と考えてみたのです。それからその場所へ行き、ロバを見つけました』」
人間(自分)の目で見、聞き、感じたのが長老たちであり、ロバ(相手)の
目で見、聞き、感じたのが愚か者です。
長老たちと愚か者を比較することによって
「共感」の意味がつかめるのではないでしょうか。
我々は人の話を聞くとき、長老たちと同じように姿勢のときが多いと思います。これからは、愚か者の聴き方も少し意識してみてください。

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