コミュニティ・アプローチ②
産業カウンセラーが、コミュニティ・アプローチ手法をもちいて組織への介入を行うためには、カウンセリングルームでクライエントを待つという「密室型」ではなく、必要に応じてそこから飛び出す「出前型」のカウンセラーになる必要があります。
そして、その場合には、複雑な人間関係をフォーカスしていく観察力と、そのなかでの関係調整をする能力が問われます。また、集団・組織・地域社会などのコミュニティで発生した諸問題の解決に向けて、実務者と研究者が共同で取組む実践的研究技法である「アクション・リサーチ」が重要になります。
コミュニティ・アプローチに基づく組織への介入・コミットメントにおいては、その介入プロセスが大切です。そのプロセスは、一般的には、①問題の気づき→②介入計画の立案→③介入の実行→④結果の評価→⑤理論化、というサイクルになっています。
しかし、この一般的なプロセスに偏重することなく、情報の共有化と構成員の感情を含めた交流・相互理解ができているかを絶えず確認していくことが大切です。
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