産業カウンセラーの活動領域(3)~職場における人間関係開発への援助①~
職場における人間関係開発への援助
先に見てきた、①メンタルヘルス対策への援助、②キャリア開発への援助、は働く人・個人を中心として支援するアプローチです(個人の側から個人を支援)。それに対して、③職場における人間関係開発への援助は、組織側から働く人の人間的成長を支援するグループアプローチです。端的に言うと、組織における人間関係を良好なものにすることによって、働く人だけでなく、組織自体を活性化するものです。
産業カウンセラーは、職場の集団・グループを中核として、個人の人間的成長、態度変容を促し、より良い人間関係を築くことを支援します。そして、それによって、組織全体の活性化や変革を促します。つまり、組織開発(organization development)の支援とも言えます。
組織開発とは、定義に定説はありませんが、組織に活力を与え、一層の発展を図るために、行動科学的な理論や技法(例:意思決定への参加、自主的な計画、自己統制など)を用い、組織の体質を改善しようとする活動のことです。
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