マグレガーのX理論・Y理論
マズローの欲求5段階説に影響を受けたマクレガーは、それを基盤に動機づけや組織、管理のあり方を展開しました。
マグレガーは、人間観について2つの考え方(X理論、Y理論)を示しました。
X理論は、生理的欲求、安全欲求を中心に動機づけられる人間モデルです。人間は生来仕事嫌いで、組織目標の達成には強制、命令、処罰が必要であるという考え方です。これは伝統的な人間観であり、従業員に対して色々な厳しい統制を加えることの根拠となっていましたが、実際は組織にとって有効ではなく、従業員は高い勤労意欲を持って働きませんでした。
Y理論は、人間は生来仕事嫌いではなく、自我欲求や自己実現が満足できれば献身的に祖組織の目標達成に尽力するという人間観です。また、たいていの人には問題解決のための創意工夫の能力が備わっていると考えます。
Y理論は、マズローの理論に代表されるように高次の欲求に着目した理論を指し、目標達成に向けて組織構成員を動機づけるには、組織の目標と個人の目標とを統合し、個人の主体的な参加を促す「目標による管理」が有効であるといえます。
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